走れメロス

この本について ▼
発行 1940年(昭和15年)「新潮」発表。太宰治31歳の作品。
作者 太宰治(だざい おさむ)は1909年〜1948年に生きた小説家。青森県出身。「走れメロス」「人間失格」「斜陽」など人間の弱さと誠実さを描いた名作を残した。
この章の要約▼
羊飼いのメロスは人間不信の王ディオニスへの怒りから城に乗り込み、処刑されることになった。「妹の結婚式を挙げさせてほしい」と3日間の猶予を願い出て、友人セリヌンティウスを人質として置き、その夜のうちに村へ向けて出発する。
どんなところに注目して読んだらよいか
メロスはなぜ王に怒ったのか。友人を人質にして3日で戻ると約束したとき、どんな気持ちだったか想像してみよう。
読み込み中…
この章の要約▼
一睡もせず村へ帰り着いたメロスは、疲れきった体で妹に結婚式を明日に早めると告げ、泥のように眠る。夜中に目覚めて花婿を説得し、結婚式は無事に真昼に行われる。祝宴の夜、メロスは「一生このままここにいたい」と思うほどの幸せを感じるが、自分の体は自分だけのものではないと、後ろ髪を引かれる思いで再び眠りにつく。
どんなところに注目して読んだらよいか
メロスが「一生このままここにいたい」と思ったのはなぜだろう。それでも村を出発しなければならないと考えた理由も合わせて考えてみよう。
読み込み中…
この章の要約▼
帰り道に川が増水して橋が流され、山賊にも襲われる。それでもメロスは走り続けるが、ついに体が限界を迎え、「もう間に合わなくてもいい」という弱気な思いが頭をよぎる。
どんなところに注目して読んだらよいか
次々と困難にぶつかりながらも走り続けるメロスの心の中を想像しよう。「諦めたくなる気持ち」と「諦めてはいけない気持ち」、どちらが強いか読み取ってみよう。
読み込み中…
この章の要約▼
清水を飲んで生き返ったメロスは「私は信頼されている」と自分に言い聞かせ、再び走り出す。もう間に合わないと告げるフィロストラトスに「信じられているから走るのだ」と答え、最後の力を振り絞って走り続ける。日没ぎりぎりに刑場に飛び込み、群衆をかき分けて「殺されるのは私だ」と叫びながら磔台に駆け上り、セリヌンティウスの縄はほどかれた。
どんなところに注目して読んだらよいか
諦めかけたメロスが再び走り出せたのはなぜだろう。「信じられているから走るのだ」という言葉に込められた気持ちを考えてみよう。
読み込み中…
この章の要約▼
メロスはセリヌンティウスに「私を殴れ」と頼み、途中で一度友を疑ってしまった罪を告白する。セリヌンティウスも同じく一度だけメロスを疑ったと告げ、二人は殴り合ってから抱き合い、嬉し泣きに泣いた。その様子を見ていた暴君ディオニスは深く心を打たれ、「信実とは、決して空虚な妄想ではなかった。わしをも仲間に入れてくれまいか」と自らの考えを改める。少女がメロスに緋のマントを捧げ、勇者は赤面した。
どんなところに注目して読んだらよいか
二人が殴り合ってから抱き合ったのはなぜだろう。ずっと人を信じられなかった王の心が変わったきっかけは何だったか考えてみよう。
読み込み中…
3つ以上読書メモを書こう(0/3)