藪の中
藪の中
芥川龍之介
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発行 1922年(大正11年)「新潮」発表。芥川龍之介30歳の作品。

作者 芥川龍之介(あくたがわ りゅうのすけ)は1892年〜1927年に生きた小説家。東京帝国大学在学中から小説を書き始め、「蜘蛛の糸」「鼻」「羅生門」「藪の中」など多くの名作を残した。35歳で亡くなった。

1
この章の要約

藪の中で男の死体を発見した木樵(きこり)が語る。死体の様子や周囲の状況を証言したが、刀や弓矢の行方については知らなかった。

どんなところに注目して読んだらよいか

木樵の証言から「確かにわかること」を整理しよう。現場を見た人でも、事件の全体像はわからない。なぜだと思う?

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2
この章の要約

事件の前日、男(侍)と連れの女を見かけた旅法師が語る。二人の外見や馬について語ったが、事件そのものについては何も知らなかった。

どんなところに注目して読んだらよいか

旅法師の証言は事件の解明にどのくらい役立つと思うか。目撃証言にはどんな「限界」があるか考えてみよう。

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3
この章の要約

多襄丸という盗賊を捕まえた役人(放免)が語る。多襄丸の様子と所持品の一部を証言した。捜査する立場の者の目を通した情報が語られる。

どんなところに注目して読んだらよいか

捜査役人の証言は、ほかの証言とどう違う可能性があるか。「立場」によって見え方がどう変わるか考えてみよう。

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4
この章の要約

死んだ侍の連れだった女の母(媼)が語る。娘と婿(侍)の人柄や夫婦関係について語ったが、事件の詳細は知らなかった。親の立場からの証言。

どんなところに注目して読んだらよいか

媼の証言から女と侍の関係についてどんなことが見えてきたか。家族の立場から語られる証言には、どんな偏りがあるかもしれない?

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5
この章の要約

盗賊・多襄丸が自分の視点から語る。侍を計略で縛り女に迫り、女の求めで侍と正々堂々と決闘したと主張する。女は逃げた、と言う。

どんなところに注目して読んだらよいか

多襄丸の証言で「信じられる部分」と「疑わしい部分」はどこか。彼はなぜこのような語り方をしたのだと思う?

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6
この章の要約

侍の連れだった女が清水寺で懺悔する。多襄丸が去った後、夫(侍)の冷たい目に耐えられず、自分が侍を刺したと告白する。多襄丸の証言とは全く異なる「真実」。

どんなところに注目して読んだらよいか

女の証言は多襄丸の証言とどう違うか。女はなぜこのような話をしているのだと思う?誰の証言が正しいのか考えてみよう。

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7
この章の要約

死んだ侍の霊が巫女を通して語る。多襄丸が去り女も姿を消した後、誰かに胸を刺されたと言う。三者の証言はすべて食い違い、真実は永遠に「藪の中」に隠される。

どんなところに注目して読んだらよいか

三人の証言はなぜこんなにも食い違うのか。人はなぜ自分に都合よく物事を語るのか——「真実とは何か」について自分の考えを書いてみよう。

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